アーユルヴェーダは、「自分の機嫌をとる」ための方法を教えてくれます。
ピッタの事がすぐ知りたい人は体質診断からみるピッタの特徴から

最近、日中はイライラするし、やけ食いしちゃう。
最近肌の調子がよくないのよね。

朝起きた時や1日だけであとは何ともない時に起こる心や体の不具合。もしかしたらドーシャのバランスが崩れているかもしれません。
体質別の特徴をとらえて、「自分のトリセツ」を作る事でもっと楽しく幸せに人生が送れます。

アーユルヴェーダ体質診断とは?
アーユルヴェーダでは、人の体質を「ドーシャ」と呼ばれる3つの生命エネルギーの特徴によって分類します。
3つのドーシャは、それぞれ異なる性質を持ち、心や体の傾向、感じ方や行動の癖にまで影響しています。

体質診断では、どれが自分に強く現れているかを知ることができます。
診断をより正確に活かすためには、各ドーシャの特徴を知り、自分の今と本来の状態を見極める視点を持つことが大切です。
体質を知ることは、自分を深く理解し、心地よく生きるためのきっかけになります。
アーユルヴェーダ体質診断する時に気をつけること

体質診断をする際は、「今の自分」と「本来の自分」を分けて考えることが大切です。
現代はストレスや環境の影響でドーシャが乱れていることが多く、「本来の体質」と「現在の状態」がズレていることがあるからです。
そのため、設問にはなるべく子どもの頃の傾向や、ストレスのない時期を思い出しながら答えるのがおすすめです。
何度か診断を受けてみると、自分の本質がよりはっきりと見えてきます。

何回もやらないといけないの?

季節によって体質は変化する事もあるのでその時の自分を確かめてみてね。
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5つの元素の2つずつの組み合わせ

アーユルヴェーダでは、人間を含む自然界のすべては5つの元素からできていると考えられています。
5つの元素の種類
アカーシュ(空)
ヴァーユー(風)
アグニ(火)
ジャラ(水)
プリトヴィ(土)
ドーシャはこの5元素の組み合わせによって成り立っています。
カタカナはサンスクリット語じゃ


え、言葉覚えられない。。
地水火風空(ちすいかふうくう)という五文字熟語があります。
これは仏教哲学やインド哲学における「五大(ごだい)」という哲学の言葉です。
昔から日本にもアーユルヴェーダ的考え方があったのね!

ドーシャは5元素の組み合わせ
ヴァータは「空と風」の元素
ピッタは「火と水」の元素
カパは「水と地」の元素
それぞれのドーシャは、肉体だけでなく心の傾向や人との関わり方にも影響します。
ドーシャは2つのタイプがあります。
DNAや声紋など死ぬまで変わらないドーシャ。プラクリティとも呼びます。
一方、年齢・環境・時間・食べ物で変化するドーシャ。
これはヴィクリティと呼び、病気の原因につながるのです。
簡単に3つのドーシャを解説します。
ヴァータについて

ヴァータは「空」と「風」の元素で構成されており、軽さ・速さ・冷たさといった性質を持っています。
思考や行動が早く、想像力が豊かで、好奇心旺盛な傾向があります。
一方で、疲れやすく、不安や緊張が心身に現れやすいタイプでもあります。
変化に敏感なヴァータ体質の人は、生活のリズムを整え、安心感のある環境を意識することでバランスを保つことができます。
やさしく、風のように自由な存在です。
ピッタについて

ピッタは「火」と「水」からできており、熱や鋭さ、情熱的なエネルギーを持っています。
論理的で判断力に優れ、目標に向かって一直線に進むリーダータイプが多いです。
体力や消化力が強く、行動力もある一方で、怒りっぽさや完璧主義といった一面が出やすい傾向もあります。
ピッタ体質の人は、クールダウンを意識し、心と体の熱を上手に冷ます工夫が大切です。
燃えるような意志の力を内に宿しています。
カパについて

カパは「水」と「地」の元素で構成されており、重さ・安定・冷たさ・潤いといった性質を持ちます。
おだやかで忍耐強く、思いやりにあふれる性格が特徴です。
体格がしっかり型で、肌はしっとりと色白さん。体力も持久力もあるタイプです。
ただし、停滞しやすく、ためこみやすい一面も。
心や体に重さを感じたら、それはカパが増えているサインかもしれません。
静けさの中に、深い力を秘めた存在です。
インドではカパではなく「カファ」

実は、インドは「カパ」ではなく「カファ」と読みます。サンスクリット語の固有名詞です。
多くのサイトでは「カパ」と記入していますが、その理由は、サンスクリット語→英語→日本語と翻訳されているからです。
インド本来の言葉に目を向けてみましょう。
Kaphaはカファと読む
日本語のカタカナ表記では「カパ」と表現されることが多いのですが、正確には「カファ」と読むのが自然です。
ph=フ という音を含むためです。

でもあまり関係なくない?
日本語で水を「みじゅ」っていうのと同じよ。


それじゃ違うものになってしまうよね。
通じるけど、せっかくなら現地の「発音」に合わせたいよね。

サンスクリット語は「発音」そのものが調和をもたらすといわれている癒しの言語です。
本記事では、あえて「カパ」と記載していますが、本来は「カファ」が一番近い音です。
体質診断からみるピッタの特徴

ピッタは、アーユルヴェーダの5つの元素(エネルギー)のうち「アグニ(火)」と「ジャラ(水)」の性質をあわせ持ちます。
この時、アグニ(火)とジャラ(水)の割合は9:1でアグニの特徴がでます。

アグニ=ピッタというドクターもいるぐらいです。
しかし、「油っぽさ」「酸」などを示す際、ジャラ(水)の存在は無視できません。
ドーシャと同じぐらい五大元素って大事ね。

アグニの特徴は、「太陽や炎」で表します。人の性格にも現れます。
ピッタの本質を見極めるために大切な「性質」「行動」「心理面」から、特徴を細かく読み解いていきましょう。
ピッタクオリティは7つ
アーユルヴェーダでは、ピッタの性質(グナ)は7つに分類されます。
ピッタの性質は7つ
- 油っぽい
- 鋭い
- 熱い
- 軽い
- 悪臭
- 流動性
- 水分を含む など
これらの性質は、ピッタ体質の人の体や心、行動に影響します。

あてはまらないものもあるんだけど・・。

大丈夫。全部あてはまる人は少ないです。必ず他の2つのドーシャもみてね。

国民性や、住んでる地域とかも影響するぞい。
ピッタ体質の特徴
- 皮膚が脂っぽい
- 言動が鋭く、判断が早い
- 暑がりで、体温が高め
- 目標が定まると行動がはやい
- 体臭や口臭が強く出やすい
- 汗をかきやすく、代謝が活発
- 熱がこもりやすい など
これらはすべて、火と水の元素がもたらすもの。

5つの元素は目にみえないけど「性質」に影響しているの。
だから、たとえ家族でも肌や性格も人によって違いがあるのか!

自分の持つ性質を知ることで、「なぜ私はこうなんだろう?」という疑問が、少しずつ安心感に変わっていきます。
ピッタ体質の行動

ピッタの人は、知的で行動的な傾向があります。
考えを内に秘めるよりも、積極的に言葉に出すことで思考を整理しようとします。
自分の考えを「伝えること=表にだす」タイプです。
相手がいると頑張れるのがピッタらしい行動特性です。
ピッタ体質はインフルエンサーに向いてるわ

集団になると「まとめ役」になったり、人をけん引していく力があります。
ピッタ体質はチーム愛が強く、面倒見がいい反面「敵・味方」がはっきりしています。
ピッタ体質の心理

ピッタ体質の人は、物事を比較して本質を見抜く力に優れています。
常に上を目指し、目的に向かって進む姿勢が特徴です。

熱い男、熱い女が多いぞ!
志が高く、合理的に物事を判断できる反面、他人に対しても同じレベルを求めすぎる傾向があります。
客観的に見るクセをつける練習が必要ね

ピッタの異常がでやすい場所

ピッタは5つの元素のうち「火(アグニ)」と「水(ジャラ)」が組み合わさったドーシャでです。
ピッタが異常になると、体内の特定の部位に「サイン」が現れます
ここでは、ピッタの異常に影響を受けやすい「肌」「目」「血液」「消化器官」について、それぞれの特徴と注意点を詳しく解説します。
肌

ピッタは血液に影響し、「表」という性質を持っている皮膚の状態に影響が出やすい体質です。

皮膚って体の表面の組織だからか!
バランスを崩すと、赤み・かゆみ・湿疹・ニキビといったトラブルが起こりがちです。
汗をかきやすく皮脂の分泌も活発になるので夏は特にバランスをとるのに注意が必要です。
肌はピッタの状態を反映しやすい鏡のような存在です。
こまめな観察とケアによって、体内のバランスを整えるきっかけにもなります。
目

目はアーユルヴェーダにおいて「ピッタの主な活動場所」とされ、ピッタの影響を強く受ける場所です。
よく出る症状の例
- 目の充血とかゆみ
- まぶしさの過敏反応
- 目の奥の痛み
- 眼病一般
- 色盲 など
視覚情報を処理する能力が高まる一方で、目を酷使するとバランスが崩れ、頭痛や集中力の低下につながることもあります。
長時間の画面作業や強い光を避け、目を休めることがピッタの鎮静に効果的です。

目の治療には薬用オイルではなくギーを使うのよ
血液

ピッタは体内の消化と代謝に関わるエネルギーであり、特に赤血球や血液の質に密接に関係しています。
よく出る症状の例
- 炎症感
- 発疹
- 赤い斑点
- 出血
- 肝機能障害 など
ピッタが過剰になると血液循環に影響し、体に熱がこもってしまうことがあります。
実際に火照る感覚もありますが、ほとんどはその変化に気づきにくいです。
なぜなら、熱を出す事は最終最後のサインだからです。

体ってほんと頑張ってくれてるんだ!
大事になる前に、ピッタの異常は肉体的なものより心理的・精神的なものがわかりやすいので、そちらも合わせて注意してください。
ピッタ異常の人は辛い、脂っこいは避ける方が◎

消化器官

ピッタの影響が大きい場所の一つに消化器官があります。
ピッタが異常になると主に、胃・小腸・十二指腸で不具合を起こし始めます。
これはピッタの持つ「熱」や「鋭い」性質が食べ物を栄養に変える役割を担うからです。
消化不良の重症度や期間も関係するよ。

もちろんヴァータやカファも消化器官には存在しますが、ピッタなくして消化機能は語れません。
ピッタヴァータ・ピッタカパの人もピッタに注意

体質診断でピッタが強く出たとしても、「ピッタだけ」という人は実はほとんどいません。
アーユルヴェーダでは、通常2つのドーシャが組み合わさった「ダブルドーシャ」が主流です。

体質って1種類だけじゃないの?
割合は少ないけど3種類のドーシャが必ずあるの。

ここでは、ピッタを含むダブルドーシャ(ピッタヴァータ、ピッタカファ)の特徴や、自分に合ったケアのヒントを整理していきます。
ピッタのみの人はいない

アーユルヴェーダにおいて「ピッタだけ」の体質、いわゆるシングルドーシャの人は非常に珍しく、多くは2つのドーシャを併せ持つダブルドーシャ体質です。
ピッタが強く感じられる人でも、必ず他の要素が影響しています。
細胞1つとっても必ず3つのドーシャは存在するのじゃ

そのため、「私はピッタだからこうすればいい」と単純に判断するのではなく、他のドーシャとのバランスを意識することが大切です。
この理解は、アーユルヴェーダをより深く活用していくうえで重要な第一歩となります。
例えば、診断がピッタ体質でも次に多いドーシャの特徴や行動がたまにあるはずです。

心理的な部分も、2番目のドーシャが影響するよ。
診断結果はあくまでほんの一部です。
安易に1つの型に押し込めてしまうより、3つのドーシャの特徴をきちんと理解すると、生活の中でどのドーシャが優位に働いているのか解像度があがってきますよ。
2つのドーシャが優勢な人がほとんど

体質診断でよく見られるのが、3つのドーシャのうち2つが特に強く現れる「ダブルドーシャ」です。
ピッタの傾向が強いとはいえ、1種類のドーシャだけで体や心は構成されていません。
「これだけ食べればOK!」はかえって悪影響を及ぼすことも。
単一の体質よりも3つの特徴を把握し、バランスとる事が求められます。
最低2つのタイプを理解しよう

ダブルドーシャ体質の人にとって、2つの異なる性質を持つ自分を理解し、日々バランスを取るのは簡単ではありません。
例えば、ピッタヴァータやピッタカファのように、正反対な性質が混ざりあうからです’。
特徴はそれぞれ6つまたは7つずつあるよ。

ピッタの熱と、ヴァータの冷たさ、あるいはカファの重さなど、相反する性質を両方抱えているため、どちらか一方だけに対処すると逆効果になることもあります。
そのため、最低限でも2つのドーシャの特徴を知っておくことが、自分らしく健やかに生きるためのヒントになります。
ピッタヴァータタイプは、熱意を行動に変えていけるタイプ。ターゲットが決まると強いです。
経営者肌のタイプじゃ

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アーユルヴェーダ体質診断:ヴァータタイプ
2025/8/2 アーユルヴェーダ体質診断
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ピッタカパタイプは熟考型。体力・免疫力が強いですが、めんどうくさがりになったら注意しましょう。

油ものも控えてね。
どちらか一方だけを整えようとするより、ドーシャが偏らないようにする方が簡単です。
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ピッタのバランスがいい時

ピッタのバランスがいい時、人は「輝いてる🌟」という表現がしっくりきます。
頭の回転が速く、リーダーシップを発揮しながら周囲と協力する姿勢は、一目置かれる存在です。
トラブルに遭遇しても、持ち前の勢いで素早く解決できちゃう力を持っています。

ピッタがバランス取れている時は、前向きで志が高いわよ。
他にも、バランスが取れている時は以下のような状態が予想できます。
自分のバランスのいい時と比べてみるといいかも。
表現力が豊か

ピッタが整っている人は、頭の中で考えていることを的確に言語化し、形にする力に長けています。

私の思いやアイデアをスムーズに伝えるのが得意!
物事を構成する力、周囲を納得させる説得力も持っています。

また、目的に向かって戦略的に行動できるため、アイデアを実現するまでのスピードも速いのが特徴です。
創造力と実行力を両立できるのは、ピッタのバランスがとれている証でもあります。
面倒見がいい

ピッタが安定していると、冷静な判断力と情熱的な推進力がほどよく調和し、周囲への配慮も自然とできるようになります。
特に仕事では、チームの中心的な存在として、メンバーの相談役や、全体の動きを見ながら的確な指示を出したりする場面が増えてきます。

ピッタとラジャス(激性)は非常に関係があるのじゃ
ピッタの強みである「リーダーシップ」が、人を支え、導く力としてポジティブに発揮されるのが本来の特徴です。
分析が得意な戦略家

ピッタ体質の人は、論理的な思考と分析力に優れており、特に数値やデータに関する作業で力を発揮します。
バランスが取れているときは、複雑な情報を整理し、的確に判断する力が高まります。

IT系が強い人が多いわね。
新しいアイデアを出すだけでなく、それを裏付ける根拠や数字に強いのもピッタならではの特徴です。
この知的な強みを活かせば、企画立案や問題解決の場面でも重宝される存在になれるでしょう。
分析したり、理論づけるポジションで大活躍!

ピッタのバランスを崩した体のサイン
ピッタが過剰になると、まず体に不調のサインが現れます。

特にピッタの不具合はちょっとしたサインがあれば、トラブルにつながるので早めの対策を!
日々の生活の中で、「これってピッタの乱れかも?」と感じたら、まずは食生活から。

遅らせていいことないぞ!
ここでは、肌・におい・炎症・出血など、体に現れる具体的なサインをもとに、ピッタの異常に気づくためのポイントを解説します。
肌荒れがおこる

ピッタのバランスが崩れると、真っ先に影響を受けやすいのが皮膚です。
特にニキビや赤み、かゆみといったトラブルが増える場合は、内側の熱が高まっているサイン。

カパにもヴァータにも肌荒れっておこってたはず。
いいところに気づいたな!


肌のトラブルは1種類だけじゃない事が多い。
肌だけで決めつけずに、他のピッタ異常があるか見てね。

過剰なピッタは消化力に影響を与え、未消化物(アーマ)が体内に溜まりやすくなります。
これが肌を通して外に出ようとすることで、ニキビや炎症として表面化します。
脂っこいものや辛い食事を控え、体内から熱を逃がすような食生活を心がけましょう。
体や排泄物のにおい

体臭や口臭が強く感じられるようになるのも、ピッタの乱れによる特徴のひとつです。
これは、食べ過ぎや飲みすぎによって消化がうまくいかなくなり、体内で熱と未消化物がこもってしまうため。
とくに脂肪分やアルコールの過剰摂取は、汗腺や消化器系に負担をかけ、においとして排出されやすくなります。

夏になると、においが強くなるよね。
夏はピッタが増えやすい季節だからじゃ!

ピッタが整っているときは消化がスムーズで本来汗のにおいもありません。
気づいたらまずはピッタ過剰のサインととらえ、食生活を見直すことから始めましょう。

便や尿のにおいも見逃さないでね。
炎症・かゆみ

ピッタが過剰になると、熱が体内にこもりやすくなり、さまざまな炎症反応として現れます。
こんな症状がでたら注意
喉や胃のヒリヒリ感
おしりのヒリヒリ感
目の充血
皮膚のかゆみや赤み
など
これらは単なる疲れではなく、体が「熱がこもりすぎ」と訴えているサインとも言えます。

熱が?こもる?
正確には体が「酸性過多」や「高血圧」になっている状態ににているの。

ピッタ体質の人は熱性の刺激に敏感なので、日常的にクールダウンできる環境を意識的に持つことが大切です。
刺激はほどほどにな!

温度・感情・食事すべてにおいて「熱を逃がす」視点が、健やかさを取り戻すカギになります。
ピッタのバランスを崩した心理的サイン

ピッタのアンバランスは、体だけでなく心にも影響を及ぼします。
普段は冷静で論理的な人でも、イライラしたり、怒りっぽくなったりしたときは要注意。
感情のコントロールが効かなくなる前に、自分の心の状態に気づくことが大切です。
ここでは、心の中に現れるピッタの過剰サインを具体的に紹介しながら、その背景にあるメンタルの動きにも注目していきます。
心理的サインの例
- イライラする
- 大声でどなりちらす
- 攻撃的になる
- 破壊的になる など

私の上司ってこれ。
アンガーマネジメントは意外と体の中が問題なことも。


いっつもこんな顔してるの。
そういう人には「近寄らない」のが一番よ。

イライラする

ピッタが乱れると、感情の起伏が激しくなり、些細なことにもイライラしやすくなります。
特に自分にも他人にも厳しくなりがちで、批判的な視点が強まるのが特徴です。
これは、内に秘めた心の闇や抑圧された感情が、バランスの崩れとともに噴き出すためです。
この「表にでる」勢いが「ぶちぎれレベル」

本来ピッタは明晰さと情熱を持つタイプですが、余裕を失うとそれが攻撃性に転じてしまいます。

ムカつく!何かにあたりたい!
心の余白を作るには「体内のため込んでいるものを外にだす」のが一番です。
ピッタバランスを崩したらすぐ体を動かして♥️

実は、イライラしたら「筋トレ」が最も効果的。じんわり汗がにじむまでがコツです。

スクワットは会社のトイレでもできるよ。
攻撃的になる

ピッタの過剰は、怒りや嫉妬、ねたみといった感情を強く引き出します。
他人と自分を比べる気持ちが強くなり、少しのことでも対抗心をもつようになります。

要注意ね。
特にピッタ体質の人は向上心が高く自分ができる事を人にも強いる場面が。
つい良かれと思って余計な事を・・・。

さらに、ピッタ体質の人は、感情を誰かにぶつけたい気持ちになります。
心の奥にある不安や劣等感が刺激されることで、攻撃的な態度として表面化するのです。

自分のこと、嫌いになりそう。。。。
そんなときは、自分を責めるのではなく、ピッタを落ち着かせる方法を取り入れることが効果的です。

とにかく「外へ逃がす」方法を見つけましょ!
どれか1つ試してみてね!
高速でスクワット20回
呼吸法(息を強めに吐ききる)
5分外の空気を吸いに散歩

呼吸や体を外に放つと切り替えできるぞい。
感情を表にだす

本来ピッタの人は理知的で冷静ですが、バランスが崩れると内に秘めたネガティブさが体の外にでるようになります。
ピッタが過剰になると、感情のコントロールが難しくなり、怒りや苛立ちが声や表情にすぐ表れます。

いい意味でいうと、素直な人なのよ。
感情表現は悪いことではありませんが、相手との関係に影響が出る前に、自分の心と体の状態を見つめ直す時間を持つことが大切です。
イライラの頻度が増えたら体がバランスを崩してるサインかも

思ったことをそのまま口に出したり、いやな顔を隠せなかったりするクセはちょっとした意識で変えられます。
なぜピッタのバランスは崩れるの?

ピッタのエネルギーは、日々の生活習慣や環境の影響を受けやすく、特に“やりすぎ”によって簡単にバランスを崩します。
アーユルヴェーダでは、似たものが似たものを増やすという原則があり、無意識のうちにピッタ的な行動や生活を重ねていることも。
ここでは、ピッタが乱れやすい時間帯や季節の傾向、そしてその背景にある要因について深掘りしていきます。
ピッタのバランスが崩れる原因
刺激の多い食事
働きすぎ
はしゃぎすぎ
完璧をもとめすぎ
ピッタ体質の人は、自分と同じ「熱」の要素を持つものに自然と惹かれる傾向があります。

頑張り屋さんに多いのじゃ。
同じ性質を好んでしまう
例えば、ピッタ体質の偏りやすい習慣は、辛い食べ物や競争のある環境、目標達成を急ぐ生活などです。

得意な方だと思ってた!
得意なのよ。でもエスカレートしちゃうのがNGなの。

しかし「刺激の多い食事」「働きすぎ」「完璧を求めすぎ」など、“〇〇しすぎ”の行動がピッタの過剰を引き起こす原因となります。
長い時間燃えると焦げるわよ!

イライラ・攻撃的の原因の例
競争が頻繁にある環境
スピードを求めすぎる
激辛が病みつきになる
気がつかないってのが怖いね。注意しよ。

バランスを保つには、自分が無意識に選んでいる“熱の要素”に気づくこと。
もしくは強制的に緩急をつけるクセをつけることです。

意識して休むの必要。
ピッタが増える時間帯

アーユルヴェーダでは、1日の中でピッタが優勢になる時間帯があるとされています。
昼の10時から14時、夜の22時から深夜2時。この時間帯は、消化力や思考力が高まる一方で、無理をすると過剰なピッタを引き起こします。

夜もピッタが増えるの?
夜のピッタは私達が眠っている間に機能するの

特に夜のピッタ時間にお酒を飲んだり、仕事をしていると、心が休まらず眠りの質が低下します。

仕事のストレスを発散したい!
昼は無理せず、夜は早めに休むことで、ピッタの調和を保つことができます。
ピッタ増えすぎを防ぐには
朝方の生活に切り替える
格闘技や筋トレで汗をだす
没頭できる趣味をもつ

ストレスの対象以外に目をむけるのじゃ!
ピッタが増える季節

日本では5月から7月中旬に太陽の日照時間が長くなりこの時期はピッタが増えます。※注
ピッタは「火と水」のエネルギーを持つため、暑さと湿気が混じる時期にさらに増えやすくなります。

暑い=ピッタじゃないの?
季節のドーシャの変化は太陽の位置が大事なの。


ピッタの増える時期は年によって微妙にずれるよ。
この時期は、食欲が落ちたり、肌トラブルや怒りっぽさが出やすくなることがあります。
意識的に、刺激物を避け、自然と調和した暮らしを心がけることで、体の中の熱を逃しましょう。
ピッタのバランスをとる生活法

ピッタ体質の人にとって、毎日の過ごし方こそが調和への鍵です。
特に刺激が多い大都会では、ストレスや過剰な頑張りがピッタをどんどん増やしてしまうことがあります。

自分を嫌いになりたくない
そんなときは、意識的に心身を鎮める生活スタイルを取り入れることが大切です。
ここでは、ピッタを落ち着かせるための実践的な生活法やリラックス方法を紹介します。
お酒を減らす

アルコールは、どのドーシャのバランスも崩しますが、ピッタはお酒を好む傾向にあるので、注意が必要です。

お酒やおしゃべりって楽しいよね!
バランスを取るには休肝日をとる事じゃ!

ストレスがたまると、気晴らしにお酒を選んでしまうことがありますが、これはピッタをさらに増やす行動です。
アルコールには熱を生む性質があり、ピッタ体質の人にとっては火に油を注ぐようなもの。

イライラや不眠、肌荒れを悪化させる原因になります。
ストレスを感じたら、熱を逃がす工夫を。
ハーブティーや水分をとったり、逆に運動して汗をかくことがバランスを整える近道です。
「何もしない」時間をつくる

ピッタのエネルギーは集中力や達成力を高めてくれますが、無理をしすぎると心身ともに疲弊してしまいます。

刺激の強い環境が続くと、怒りや焦りの感情が膨らみ、体調にも悪影響を及ぼします。
予定を詰め込みすぎず、意識的に「何もしない時間」を作ることが必要です。
読書、自然の中での散歩、ゆったりした呼吸など、ピッタを鎮める時間を日常に取り入れましょう。
5元素の性質を利用する

ピッタのバランスを整えるには、水や風の要素を含んだアクティビティが効果的です。
特に水泳は適度なストレスを体に与え、水中でムダな緊張も和らげてくれます。
また、ヨガの呼吸法や瞑想は心を静め、自律神経を整えるのにぴったり。
心を鎮めるリラックス系の運動を習慣にすることで、ピッタが過剰になるのを未然に防ぐことができます。
ピッタ向けアーユルヴェーダ食事法

辛すぎる、脂っこい、食べすぎといった食習慣は、ピッタの乱れを引き起こす原因になります。
感情が食欲に影響を与えることも多く、心と食の関係性にも注目する必要があります。
ここでは、ピッタを穏やかに保つための食のコツや、意識して避けてほしいポイントをわかりやすく解説していきます。
やけ食いは百害あって一利なし

ピッタが乱れると感情の起伏が激しくなり、その不安定さを食べることで解消しようとする傾向があります。
しかし、怒りや焦りを「食」でごまかそうとすると、消化力が追いつかず、逆に不調を引き起こしてしまいます。

わかる、わかりすぎる
特に10代から30代はこれを知っておくといいよ。

やけ食いは一時的な安心感をもたらしても、体にとっては大きな負担。
「食べる」という行為を感情に任せない練習をしましょう。

食事は儀式。自分で自分を守ってあげて。
脂っこい食べ物の前にバナナ

油分の多い料理は、ピッタを過剰に刺激し、血液や肝臓に負担をかける原因になります。
ピッタのエネルギーは「火」の性質を持つため、油や辛味といった熱を生む食材はピッタを過剰にさせます。

でも食べたいんだよな。。
脳をだましてあげよう!

揚げ物が無償に食べたくなる理由の一つにカリウム不足が考えられます。
ストレスや不規則な食事で体に必要な栄養素が足りてないと怒る現象の一つです。
油分をとる際には、純正太白ごま油やバージンココナツオイルなどにしてみましょう。
水をこまめに飲む

アーユルヴェーダではどのドーシャでも水分補給は必要と考えています。
厳密には水にも種類があるのですが、ここでは「水をこまめに飲む」という習慣をつけるところから始めましょう。
常温の水をこまめに摂取することで、体内にこもった熱が排出されやすくなり、炎症や過剰なピッタの症状を和らげることができます。

冷えた水はだめなの?
冷たい水は内臓を冷やし、それを補おうと体が熱をだすので逆効果よ。

効果的に水を飲むために
常温、または真鍮や銅ポットの水が◎
一度にたくさん飲むのは逆効果
日が沈む前に飲むのがベスト
水は体内の老廃物を流す「浄化」の役割も担い、自然な鎮静効果をもたらします。
最初は慣れなくても続けていくと、水が甘く感じるよ

ストレスや暑さを感じる日には特に意識的に水分を補給することで、心身ともに落ち着きを取り戻せます。
アーユルヴェーダ体質診断ピッタタイプまとめ
ピッタタイプは、「火」と「水」のエネルギーを持ち、知的で情熱的、行動力のある性質が特徴です。
体や心にピッタ異常を感じたら他のドーシャとのバランスも考えながらすぐ対処しましょう。
なぜなら、他のドーシャよりもブレーキをかけるのが難しくなるからです。
改善には、ピッタを落ち着かせる生活習慣が大切です。浄化・沈静をキーワードに体や心から過剰な熱を外に出すのが効果的です。
増える要因を避け、予防することでピッタ本来の魅力を最大限に発揮することができます。