診断・ドーシャ

アーユルヴェーダ体質診断:カパタイプ

アーユルヴェーダは、「自分の機嫌をとる」ためのヒントを教えてくれます。

カパの事がすぐ知りたい人は体質診断からみるカパの特徴から

最近、朝だけしんどい。特別な理由もなくてなんとなくモヤモヤする

違和感を感じるけど言葉に表せない。体調がわるいってわけでもないのに

朝起きた時や1日だけであとは何ともない時に起こる心や体の不具合。もしかしたらドーシャのバランスが崩れているかもしれません。

この記事でわかること

ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)の特徴がわかる

アーユルヴェーダ体質診断で自分がわかる

カパタイプを中心にその特徴や整え方がわかる

これを読めば「なんか調子が悪い」の頻度がだんだんと減っていきます!

アーユルヴェーダ体質診断とは?

アーユルヴェーダでは、人の体質を「ドーシャ」と呼ばれる3つの生命エネルギーの特徴によって分類します。

3つのドーシャは、それぞれ異なる性質を持ち、心や体の傾向、感じ方や行動の癖にまで影響しています。

無料でできる体質診断では、これらのドーシャのうち、どれが自分に強く現れているかを知ることができます。

診断をより正確に活かすためには、各ドーシャの特徴を知り、自分の今と本来の状態を見極める視点を持つことが大切です。

体質を知ることは、自分を深く理解し、心地よく生きるためのきっかけになります。

アーユルヴェーダ体質診断【無料】

アーユルヴェーダにおけるドーシャ診断とは? アーユルヴェーダ診断方法 1.問診(下記のフォームです)2.見診(患者さんの外見や動作など)3.脈診(熟練されたドクターのみ)4.触診(患部やその周りなど) ...

アーユルヴェーダ体質診断する時に気をつけること

体質診断をする際は、「今の自分」と「本来の自分」を分けて考えることが大切です。

現代はストレスや環境の影響でドーシャが乱れていることが多く、「本来の体質」と「現在の状態」がズレていることがあるからです。

そのため、設問にはなるべく子どもの頃の傾向や、ストレスのない時期を思い出しながら答えるのがおすすめです。

何度か診断を受けてみると、自分の本質がよりはっきりと見えてきます。

何回もやらないといけないの?

季節によって体質は変化する事もあるのでその時の自分を確かめてみてね。

5つの元素の2つずつの組み合わせ
 

アーユルヴェーダでは、人間を含む自然界のすべては5つの元素からできていると考えられています。

5つの元素の種類

アカーシュ(空)

ヴァーユー(風)

アグニ(火)

ジャラ(水)

プリトヴィ(土)

ドーシャはこの5元素の組み合わせによって成り立っています。

一気にむずかしくなってきた。。

カタカナはサンスクリット語で、目に見えない元素に名前をつけたの。

同じく近いイメージを漢字1文字で表しています。中医学も似ているのよ。

それぞれのドーシャは、肉体だけでなく心の傾向や人との関わり方にも影響します。

自分の心や体は、DNAや声紋など死ぬまで変わらないドーシャもあります。

一方、年齢・環境・時間・食べ物で変化するドーシャは病気の原因につながるのです。

簡単に3つのドーシャを解説します。

ヴァータについて

ヴァータは「空」と「風」の元素で構成されており、軽さ・速さ・冷たさといった性質を持っています。

思考や行動が早く、想像力が豊かで、好奇心旺盛な傾向があります。

一方で、疲れやすく、不安や緊張が心身に現れやすいタイプでもあります。

変化に敏感なヴァータ体質の人は、生活のリズムを整え、安心感のある環境を意識することでバランスを保つことができます。

やさしく、風のように自由な存在です。

ピッタについて

ピッタは「火」と「水」からできており、熱や鋭さ、情熱的なエネルギーを持っています。

論理的で判断力に優れ、目標に向かって一直線に進むリーダータイプが多いです。

体力や消化力が強く、行動力もある一方で、怒りっぽさや完璧主義といった一面が出やすい傾向もあります。

ピッタ体質の人は、クールダウンを意識し、心と体の熱を上手に冷ます工夫が大切です。

燃えるような意志の力を内に宿しています。

カパについて

カパは「水」と「地」の元素で構成されており、重さ・安定・冷たさ・潤いといった性質を持ちます。

おだやかで忍耐強く、思いやりにあふれる性格が特徴です。

体格がしっかりしていて、肌はしっとりしていることが多く、体力も持久力もあるタイプです。

ただし、停滞しやすく、ためこみやすい一面も。

心や体に重さを感じたら、それはカパが増えているサインかもしれません。

静けさの中に、深い力を秘めた存在です。

インドではカパではなく「カファ」

この記事では「カパ」と記入していますが、実は、インドでは「カファ」と読みます。サンスクリット語の固有名詞です。

その理由は、サンスクリット語→英語→日本語と翻訳されているからです。インド本来の言葉に目を向けてみましょう。

Kaphaはカファと読む

ポイント

英語名:Kapha

「Pha」はドレミファの「ファ」

日本語のカタカナ表記では「カパ」と表現されることが多いのですが、正確には「カファ」と読むのが自然です。

ph=フ という音を含むためです。

てへ。でもあまり関係なくない?

日本語で水を「みじゅ」っていってるようなもんじゃな

それじゃ違うものになってしまうよね。

通じるけど、せっかくならインドの「発音」の方がいいですね。

ほんの小さな違いかもしれませんが、伝統や背景に敬意を払うことは、学びを深めていく上で大切な姿勢になります。

本記事では、日本の方用にあえて「カパ」と記載していますが、本来は「カファ」が一番近い音です。

体質診断からみるカパの特徴

カパは「水」と「地」の元素から成り立つドーシャで、安定性・重さ・冷たさ・潤いといった性質などを持っています。

体質診断でカパが優位と出た人は、体にも心にもその傾向が現れます。

まずはカパの基本的な性質から紐解いて、自分の内側にあるバランスを見つめていきましょう。

カパクオリティは7つ

アーユルヴェーダでは、カパの性質(グナ)は7つに分類されます。

カパの性質は7つ

  • 重い
  • 冷たい
  • 湿っている
  • なめらか
  • 安定している
  • 粘着性がある
  • 遅い       など

これらの性質は、カパ体質の人の体や心、行動に自然と表れてきます。

あてはまらないものもあるんだけど・・。

大丈夫。全部あてはまる人は少ないです。必ず他の2つのドーシャもみてね。

国民性や、住んでる地域とかも影響するぞい。

カパの特徴

  • 動作や話し方がゆったりしている
  • 体に潤いがある
  • 肌がしっとりしている
  • おとなしい癒し系
  • 環境の変化に対してあまり動じない
  • 愛情深い          など

これらはすべて、地と水の元素がもたらすもの。

5元素は目にみえないけどいろんなものの「性質」に影響しているの。

だから、同じ心や体でも人によって違いがあるのか!

自分の持つ性質を知ることで、「なぜ私はこうなんだろう?」という疑問が、少しずつ安心感に変わっていきます。

カパ体質の行動

カパ体質の人は、行動においても「安定」や「持続力」という性質がよく表れます。

一度決めたことを長く続けることが得意で、あわてず、じっくりと物事に取り組む姿勢を持っています。

信頼されやすく、人から頼りにされることも多いです。

セラピストさんもカパ傾向の方が多いです。

一方で、変化をあまり好まないため、新しいことに挑戦するのが億劫になることも。

心身が重くなってくると、内に閉じこもるようになる可能性があります。

カパ体質の心理

カパ体質はグルメ好きが多いのじゃ

カパの人は穏やかでとても安定しています。

穏やかで、感情の起伏が少なく、周囲の人の気持ちに自然と寄り添うことができます。

人に対する愛情や優しさ、深い信頼感をもって接することができるのは、カパの大きな魅力です。

ただし、ストレスや悲しみを溜め込みやすい傾向があります。

手放すことが苦手で、過去にとらわれて前に進めなくなることも。

やさしさや許しは、他人ではなくまず自分自身に与えてあげましょう。

カパの異常がでやすい場所

カパのエネルギーが増えすぎると、特定の部位に不調が出やすくなります。

体に「重さ」や「冷たさ」「滞り」が現れている時は、カパがアンバランスになっているサインかもしれません。

自分の体からでている声にやさしく耳を傾けてみましょう。


カパが蓄積しやすい場所のひとつが「肺」です。

カパのもつ湿った性質が影響しやすいからです。

よく出る症状の例

  • 痰がたまりやすくなる
  • 呼吸が重たく感じられる
  • 鼻水・鼻づまり・粘液系が多い
  • 咳が長引く

咳もカパの働きが関連して、湿った痰がからんだ咳が多いです。

幼少期はカパが多い年代だけど、子供は鼻水や咳の病気が多いのはそのためと言われています。

のど・舌・鼻・頭

カパの滞りは、上半身の「のど」「鼻」「頭部」に現れることがあります。

よく出る症状の例

  • 副鼻腔炎・後鼻漏など
  • 舌の苔が厚い・白っぽい
  • 重い頭痛
  • ぼーっとする   など

これらの部位はすべて、潤いのある組織が集まる場所。だからこそ、カパが増えやすいのです。

朝起きて舌を観察する習慣を持つだけでも、自分のカパの状態を知る手がかりになります。

体液や脂肪

カパは「潤い」や「保湿」に関わるドーシャであるため、体液や脂肪とも深く関係しています。

よく出る症状の例

  • むくみやすい
  • 体脂肪が増える
  • 食べた後胃が重い
  • 体重が増える 
  • 消化不良        など

カパが増えると、体内の水分代謝が滞り、むくみやすくなったり、体脂肪がたまりやすくなったりします。

消化力が落ちてていても食べ続けると、「アーマ(未消化物)」がたまることも。

カパ体質の消化力は本来ゆっくりだから消化が追いつかないんじゃ。

カパヴァータ・カパピッタの人もカパに注意

アーユルヴェーダ診断を受けると、多くの人が複数のドーシャを併せ持つタイプに分類されます。

体質って1種類だけじゃないの?

1種類だけに偏る人は珍しくて、逆に現在バランスを崩しているかもしれないの。

「カパヴァータ」や「カパピッタ」といった複合タイプは、カパの性質をベースにしながら、もうひとつのドーシャが一緒に影響している状態です。

まずは「カパ単体」で語るのではなく、「カパ+1」の視点を持つことで、自分の本質をよりやさしく受け入れられるようになります。

カパだけの人はほぼいないに等しい

実は「完全なカパ体質」という人は、アーユルヴェーダの世界でもほとんどいません。

多くの場合、カパとヴァータ、またはカパとピッタなど2つのドーシャが優勢です。

なぜなら3つのドーシャがバランスを取りながら存在しているからです。

もちろん、少数ではありますが残りのドーシャも存在します。でも0ではありません。

あくまでカパがその中でも多い、強く影響するというだけです。

細胞1つとっても必ず3つのドーシャは存在するのじゃ

例えば、どんなにカパ体質でも着替えや食事はすごく早いとか、家ではおとなしいが、会社ではリーダーシップを発揮するなど人間はいろんな側面をもっています。

「カパの要素は多いけど、それだけじゃない」と思えたらOK!

診断結果はあくまでほんの一部です。

安易に1つの型に押し込めてしまうより、3つのドーシャの特徴をきちんと理解すると、生活の中でどのドーシャが優位に働いているのか解像度があがってきますよ。

2つのドーシャが優勢な人がほとんど

アーユルヴェーダ診断結果の体質について「ヴァータ・ピッタ・カパ」の3つのうち2つが優勢になる人は全体の8割と言われています。

つまり、ほとんどの人が「複合型」です。

たとえば「カパヴァータ」の人は、やさしく穏やかで粘り強い反面、冷えやすさや気分の波も持っています。

「カパピッタ」の人は、落ち着きと行動力を併せ持つタイプで、情熱と安定感をバランスよく活かせます。

自分の中にある2つの性質が、どんな風に日常に影響しているのかを観察することで、自分らしい過ごし方が見つかります。

2つのタイプを理解しよう

カパの次に優勢なドーシャが影響を及ぼすことで性質はもっと当てはまっていきます。

例えば、カパとヴァータが優勢だと「動き」と「安定」のギャップに戸惑うことがあります。

動きたいけど動けず空回りしてる事があるかも!

アーユルヴェーダ体質診断:ヴァータタイプ

アーユルヴェーダを知ると「本当の自分を知る」ためのヒントが手に入ります。 体も心も実は5つの性質の特徴が影響しているからです。 朝起きた時だけ、1日だけであとは何ともない。そんな心や体の不具合。 もし ...

また、カパピッタが優勢だと「優しさ」と「情熱」が交互に現れることもあります。

やる気スイッチが入るとすごい勢いがつくタイプじゃ

そのため、自分の二面性を知り、両方のバランスをとっていくことが大切です。

どちらか一方だけを整えようとせず、全てのドーシャに寄り添いながら、日々のケアをしていきましょう。

アーユルヴェーダ体質診断:ピッタタイプ

アーユルヴェーダは、「自分の機嫌をとる」ための方法を教えてくれます。 ピッタの事がすぐ知りたい人は体質診断からみるピッタの特徴から 朝起きた時や1日だけであとは何ともない時に起こる心や体の不具合。もし ...

カパのバランスがいい時

カパドーシャのバランスが取れている時、私たちは深い安心感と穏やかさに包まれます。

落ち着きがあり、人に対して寛容で優しく接することができるため、自然と周囲を癒す存在になります。

また、身体もどっしりと安定し、冷えや疲れにくい強さを感じられるのが特徴です。

癒し系の落ち着いた気持ちで魅力的に見えます。

肌はしっとりなめらかで潤いがあり、睡眠も深くて質が良く、気力と体力のベースがしっかりしています。

具体的にみていきましょう。

優しくて平和な気持ち

カパのバランスがいいと、感情が穏やかで安定しており、人の話をよく聞き、受け止める力が自然に湧いてきます。

感情に振り回されず、常に地に足のついた対応ができるため、人間関係でも信頼されやすい存在になります。

優しさと寛容さがにじみ出ているので一緒にいる人が安心感を覚えるのも特徴です。

イライラしたり不安になりにくく、心がほっと落ち着いていると感じる時間が増えます。

バランスがとれると平和でポジティブに感じるよ。

もちもちなしっとり肌

カパのバランスが取れている人は、肌に自然なうるおいがあります。

乾燥とは無縁で、触れると弾力があり、もっちりとした感触が特徴的です。

水と土の元素からなるカパは、潤いや安定感を象徴しており、その質感はまさに肌に表れます。

また、吹き出物やトラブルも少なく、健やかな状態を保てるのも大きな魅力です。

肌の健康は内側のバランスの反映でもあるため、心身が落ち着いていると自然と美しさがにじみ出てきます。

色白でやわらかい艶のある肌をしているぞ

周りを包み込む癒しオーラ

カパ体質の人は、存在自体に安心感があり、そばにいるだけで心がほぐれるようなやさしさがあります。

声や話し方、雰囲気からも柔らかさがにじみ出ており、人を包み込むようなエネルギーを持っているのです。

バランスが整っていると、無理に頑張らずとも自然と人が集まり、周囲に癒しと調和をもたらします。

この「癒しのオーラ」は作ろうと思っても簡単には生まれません。

だからこそ、自分のペースで丁寧に過ごすことが、最大の魅力を発揮する秘訣になります。

自分を「いい感じ」に保てることが重要ね。

カパのバランスを崩した体のサイン

カパのエネルギーが過剰になると、心や体に「重さ」や「停滞感」が現れやすくなります。

もともと安定感のあるカパですが、バランスを崩すとその性質が極端になり、体の中に余分な水分や脂肪がたまりやすくなるのが特徴です。

もう少し細かくみていきますね。

便秘になりやすい

カパのエネルギーが過剰になると、消化の火(アグニ)が弱まり、腸の動きが鈍くなって便秘につながることがあります。

特に食事の量が多すぎたり、運動不足で体が冷えているときには注意が必要です。

また、食後に胃が重く感じる、ガスがたまりやすいといった症状もカパの異常と関連しています。

腸のうごきも鈍くなり、おなかがはったりするよ。

こうした消化力の低下は、体に未消化物(アーマ)を残し、さらに不調を引き起こす原因になります。

肌あれ

しっとりうるおった肌が魅力のカパですが、バランスを崩すと皮膚の代謝が滞り、肌トラブルが増えてきます。

毛穴が詰まりやすくなったり、吹き出物が出るのもこの時期のサインのひとつ。

とくに皮脂の分泌が多くなりすぎると、べたつきやテカリが気になるようになります。

体が重だるく感じたら、肌トラブルも注意です。

これは、カパの「水と油」の性質が過剰になっている状態です。

肌だけをケアしても根本改善にはつながらないため、内側からの調整が必要です。


体重が増える

体重が増えやすくなるのも、カパのバランスが崩れたサインのひとつです。

なぜなら代謝が落ち、老廃物や余分な水分・脂肪が体内に蓄積されやすくなるからです。

特別な食べ過ぎがなくてもじわじわと体重が増えていきます。

また、「動きたくない」「つい甘いものに手が伸びる」といった感覚も、カパのエネルギーが増えすぎが原因です。

体の重さだけでなく、気分の重さにもつながるため、食事や運動のリズムを見直していくことが大切です。

カパのバランスを崩した心理的サイン

カパのエネルギーが過剰になると、心の動きも鈍くなり、感情の停滞や重たさが出てきます。

もともと安定志向で穏やかな性質をもつカパですが、バランスが崩れるとその特性が裏目に出てしまいます。

心理的サインの例

  • 動きたくない
  • やる気がでない
  • 誰とも話したくない
  • つまらない     など

環境の変化や感情の波に対応しにくくなり、心の柔軟性が失われてしまうこともあります。

自分の内側に閉じこもりやすくなるため、早めに気づいてケアすることが大切です。

心の重たさは、自分を責めるサインではなく、休息とリズムの見直しが必要だというメッセージです。

他にも以下のようなサインがあります。

不安定になる

一見すると落ち着いて見えるカパですが、バランスを崩すと感情が内側でうずまき、うわの空になる事も。

「情緒が不安定」「漠然と心細い」といった状態が続くこともあり、無意識に孤立を選んでしまうこともあります。

理由はないけど、なんか落ち着かないのです。

心理的な面に気づいたら肉体的にもサインがないかみてね。

カパの体質は、感情を抑え込んでしまう傾向があるため不安定さに気づけない事も。

そして自分でも気づかないうちに、心の奥でストレスを抱えてしまっていることがあるのです。


落ち込む

カパの持つ「重さ」のエネルギーが強くなると、気分が落ち込みやすくなります。

普段はポジティブなことに目を向けられる人でも、「なにもしたくない」「うまくいかない気がする」と感じてしまうことがあります。

心の重さがどんどん尾をひいて、暗くなってしまうのです。

さらに、自分の気持ちを人に話せず、抱え込んでしまうこともカパの特徴です。

めんどくさくなる

何かをすることが「めんどくさい」と感じるのは、カパの性質が過剰になってしまっている結果です。

普段はできるけど、「明日でいいか」「あとでやろう」と思いながら、なかなか動き出せないときは、カパが体と心に増えすぎかもしれません。

特定の行動にだけそういう反応なら、話は別です。その場合「本当の理由」を正直に紐解いてみましょう。

なぜカパのバランスは崩れるの?

カパのエネルギーが崩れるのは、安定・重さ・湿り気が蓄積するからです。

この性質が過剰になると、体や心に「ためこむ」状態が生まれ、不調の原因になってしまいます。

カパのバランスが崩れる原因

寒く湿った季節

むくみ・体重が増える

重たい食事

また、自分の性質に合わないライフスタイルをよかれと思って続けている場合も、バランスを崩しサインがでる事も。

思考や物質も溜め込むとカファは増える可能性大。

他にも下記のようなことが考えられます。

同じ性質を好んで取り入れる

アーユルヴェーダでは「似たものが似たものを増やす」と言われており、自分の好みに傾くことが多いです。

カパ体質の人は「安定」「安心」「リラックス」などを好みます。

しかし、こうした性質を日常で過剰に取り入れてしまうと、カパのエネルギーが増えすぎてしまいます。

停滞や重たさの原因の例

座ってばかりの生活

同じ環境に惰性でいること

頑なに執着すること

なんか、最近めんどくさいんだよなぁ。

変化を避けてしまう気持ち、もしかしたらカパの増えすぎがそうさせているのかもしれません。

カパが増える時間帯

アーユルヴェーダでは、1日の中でカパが優勢になる時間帯があるとされています。

カパが増える時間帯

朝と夜の6時から10時

この時間帯は、心身がゆっくりと安定しやすくなる時間で、穏やかに過ごすには最適です。

しかしこの時間に、眠っていたり、体を動かさずにだらだら過ごすと、カパが過剰になり、だるさ、やる気の低下につながります。

だから遅くまで寝てると体がだるくなったりするのね。

休みの日は、少し眠くても、朝早く起きた方がいいわよ。

カパが増える季節

カパは自然界のリズムとも深くつながっていて、特に「春」はカパのエネルギーが高まる季節です。

冬にたまった体内のカパが溶け出して流れ始めるからです。

そのため、春先はだるさ・アレルギー・むくみなどが現れやすくなります。

また、雨が多く湿気のある季節もカパが増える時期とされます。

気候の影響を受けやすい人は、季節に合わせて生活スタイルを工夫することが大切です。

カパ向けアーユルヴェーダ食事法

カパ体質の人は、消化・代謝がゆっくりで、体内に水分や脂肪をためこみやすい傾向があります。

そのため、食事の仕方と調理法などでカパを増やさないことが大切です。

ポイント

「温かい」「軽い」「刺激的」を意識する

温かい作りたてを食べる、消化を助けるスパイスや調理法を活用するのもいいですよ。

また、味覚のバランスにも注意を払い、薄味にすることがコツです。

毎日の小さな選択が明日のあなたの体を作ります。

少量をよく噛んで食べる

カパのバランスをとるために、食事量を抑えることは非常に重要です。

満腹になるまで食べてしまうと、消化力が追いつかず、未消化物(アーマ)が体内にたまりやすくなります。

そのため、腹八分目を意識し、よく噛んで食べることが大切です。

よく噛むことで唾液が分泌され、消化をサポートします。これで満腹感も早く得られるようになっていきます。

濃い味は薬味やスパイスに変える

味の濃い食事、特に、塩味・甘味・酸味が強いものは控えましょう。

その代わりに取り入れたいのが、消化を促すスパイスや薬味。

胃腸の働きを助けながら、食事に軽やかさとアクセントを加えてくれます。

おすすめのスパイス

ショウガ、クミン、パクチー(コリアンダー)、ブラックペッパー など

カレーのスパイスは消化を助けるものがたくさんあるのじゃ!

また、ねぎやミョウガ、大葉、しそなどの薬味、香味野菜もおすすめです。

風味で満足感を高められれば、味付けを薄めても美味しく感じられるようになります。

味が濃い料理や脂っこい食事は、カパを増やす原因になります

冷たいものをとらない

冷たい食べ物や飲み物は、カパの性質を増やしてしまう大きな要因です。

カパ体質の人にとっては、体を温める食事がとても大切です。

特に、氷入りのドリンクや冷蔵庫から出したばかりのサラダ、アイスなどは、内臓を冷やし、消化力(アグニ)を弱めてしまうからです。

アーユルヴェーダは水も常温を推奨しています。

温かいスープや煮込み料理、ハーブティーなどを中心にし、胃腸が心地よく働ける環境を整えましょう。

冷えを避ける食事習慣は、体も心も軽くしてくれます。

アーユルヴェーダ体質診断カパタイプまとめ

カパ体質の人は、心身ともに「安定」と「包容力」に優れた魅力を持っています。

人を癒やす存在であり、ゆっくりと確実に物事を進める力を備えています。

しかしその反面、停滞や重さを感じやすく、内向的になったり、行動が億劫になることも。

だからこそ、自分の体質を理解し、カパが過剰にならないような生活を意識することが大切です。

心地よい刺激を取り入れて、心身のバランスを保っていきましょう。

ゆっくりでもいい、でも止まらないこと。カパのやさしさが本来の輝きとなるように、アーユルヴェーダはあなたにそっと寄り添ってくれます。

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